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CKGマンスリーコラム No.9

 

 

航空機の整備の考え方
〜中小製造業の製造設備の保守・管理へ応用を〜

須貝 良治
 

 中小製造業の製造設備の保守管理について「航空機の整備」の考え方が応用できるのではないかと考え、ここに紹介する。

     航空輸送業は装置産業

航空輸送業は巨大な装置産業として位置づけられる、即ち安全で快適性の提供、定時性の確保、経済的な稼動。その中でも安全が最優先される。航空機の安全運航は、航空機そのものの信頼性、運航乗務員の能力、運行管理と航行援助施設等から成り立ち、三位一体となって安全が保たれる。

      航空機の信頼性確保

航空機そのものの信頼性を保つために整備が実施される。整備方式         は、予防保全、事後保全、監視保全があり、それらの方式を組合せ、最近では、監視保全(モニター)が中心となっている。

 ○     整備の特徴

航空機整備の特徴は、航空機の品質を保持し、十分に稼動させるために、エンジンはじめ主要装備品等の予備部品をあらかじめ保有し、定期的に航空機本体の整備に合わせて「整備の場」を設けて、稼動制限を定めた装備品、またモニターして不具合を起こしそうな装備品類を交換する方式がとられている。取外された装備品類は、別途専門工場で整備され保管し、また装着されるのである。従って、航空機本体の経年が進んでも、その機能は常に保持されているのである。

     整備士

整備士は、航空整備士の国家資格の取得、さらに社内資格試験を経て従事させている。

技術的能力の他、最近はヒューマンファクターズを考慮した教育も行っている。

※ヒューマンファクターズ:人間が機能する環境の中で、その能力と限界を知って活動に役立てる。

     不具合の詳細な把握とメーカーとの連携

不具合が発生した機番、部位、時間、また装備品の状況について、詳細に把握のうえデーベース化し、他航空機の整備へ反映させている。また、得られた不具合の実績・経験をメーカーに連絡すると、その改善方法が他の航空会社の実績も加味されて、直ちにサービスブリテンとして通知され、メーカーと綿密な連携が保たれている。

     中小製造業への適用

     製造設備がどの様に使用され、不具合になる部位の特定を行うことが必要となる。どの部品が、どの位の運転時間又は暦年もつものか予測する。

     メーカーと事前に保守方式部品等の入手方法を取り決めておく。

     保守方法・要員:メーカーとの定期保守契約または自社の専門要員にするのか。

     保守部品:予め保有するのか、都度メーカーからの購入するのか等々。

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