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          「中小企業の経営課題へのアドバイス」へようこそ!

 中小企業が抱える経営課題について、経験豊富な中小企業診断士が毎回、具体的なテーマを取り上げアドバイスを行うマガジンです。(社)中小企業診断協会神奈川県支部の診断士が交代で執筆 し毎週金曜日に発行いたします。取り上げるテーマは「ものづくり」、「マーケティング」、「起業支援」、「パソコン・IT」です。日常のコンサルテーション活動で中小企業診断士が経営者へアドバイスしている 本音が語られております。経営者の方だけでなく、中小企業の経営革新を支援されている方 、このテーマに関心をお持ちの方にご購読をお勧めします。また、掲載内容に対するご質問や個別の対応依頼については随時、メールで承っておりますのでどうぞ。  
 
                            (社)中小企業診断協会神奈川県支部
                               編集責任者:高井憲彦(master@sindan-k.com)                                  
                                               
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            ■ 経営改革にIT活用を ■

                                          中小企業診断士 高井憲彦
                                            (master@sindan-k.com)
                     <はじめに>

 ひところのITブームは影をひそめ、最近はIT不況ともいわれております。しかし、最近のブロードバンドの爆発的な普及もありe−Japan計画で目指す「IT革命」は着実に進行しております。もはや、高度成長が望めない時代にあって経営改革にITを積極的に活用している企業と活用できていない企業とでは今後、相当の格差生じるのではないでしょうか。
 このシリーズでは社員数十名程度の規模の中小企業で社員にパソコンは配置しているがIT活用という観点からみると「不十分」である状況下で今後、どのようにIT化を進めたらよいかを数回にわたりアドバイスをします。
 私は30数年、大手のIT企業に勤務し中堅企業に対するIT化推進を担当して参りましたが、この経験を中小企業のIT化に生かすべく諸活動をしております。個別のご質問がありましたらメールでお寄せ下さい。

                ■ 経営改革におけるIT活用のねらいは ■

1.IT化状況を把握、認識しましょう
 皆様の会社のIT化はいかがでしょうか。このシリーズでは以下のように想定して話を進めます。
・パソコンはほぼ社員1人1台は配置されており、各人がパソコンソフト(Word、 Excelなど)を使って
 文書作成や集計・編集などの日常業務をこなしている。
・パソコンはローカル・エリア・ネットワーク(LAN)でネットワーク化されてお り、組織内でファイルやプ
 リンタの共有が図られている。
・外部のネットワークとも接続されており一部の社員は社内、社外の相手とメールを 交換したり、イン
 ターネットを利用して情報を入手している。
・経営者、管理者はまだパソコンの使い方を勉強中で管理業務には使っていない。 業務に必要な処
 理は部下に任せている。

 このような状況はまだ「OA化」が進んでいる段階であり、経営サイドからみれば ITが経営革新に寄与しているとは言いがたいでしょう。

2.経営改革におけるIT活用のねらいは
 IT活用のねらいを考えるとき、いきなり「eコマース−電子商取引」の実現などの高度なIT活用の目標を立ててもうまくいきません。まず、経営者として「IT化のねらい」を決めて社員全員に周知徹底するとともに、自社の取引先や顧客にも知ってもらう必要があります。
 今回は3つのキーワードを簡単に紹介しておきます。次回以降、これらの「ねらい」を実現していくための方策を解説していきます。

(1)スピード経営を実現するために
  厳しい企業競争に打ち勝っていくためには「スピード経営」が求められます。
  もともと、大企業に比べて中小企業は小回りがきくメリットがありますが、これにITを活用するとさら
    に経営改革が加速されます。
(2)情報共有を図るために
  顧客ニーズが多様化するにつれて、社員間、取引先と、さらには顧客とも有益な情報を共有して
    いくことが求められます。もはや、1社員、1企業だけで情報を独占していたのでは競争には勝てま
    せん。
(3)顧客満足度の向上のために
  これらを合わせて、最終目標は「顧客満足度の向上」です。ここで顧客とは多くの消費者ではなく
  自社の製品を購入してくれる個別の個客です。ITを活用すれば個客へのきめ細かいサービスが
  可能となります。

   今回はここまでとします。次回はIT導入のステップについて考えてみます。