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CKGマンスリーコラム No.6

 

 

あくなき進化が組み込まれた企業風土「トヨタ方式」
―強さの源泉はどこにあるのか−

馬場 賢  

 トヨタ自動車は、現在日本最強の企業であり、その指導を受ける企業も多い。その強さの源泉がどこにあるのか、「日経ものづくり(2004年7月から11月号)」に連載された金田秀治さんの記事から探った。 

強さの源泉1:ありたい姿へのあくなきチャレンジ

(1)業界平均を超える高い目標を目指す

 「ありたい姿」を目標とするのであるから、それは当然「業界平均を超えた」高いものになる。例として「直行率=100%」が挙げられているが、物つくりに係わるものなら「誰もそう思う」はず。それを追求する所が凄い。

(2)知識を超えた智恵で近づく

 知識だと「業界横ならび」、知識+智恵でありたい姿に近づく。目標へ向けての「思考・行動パターン」でも業界レベルを超える取り組みが凄い。

強さの源泉2:進化の仕組みを内蔵

(1)問題を顕在化させる

 数値管理(例、業界=5%、当社=3%)では動機がうすれる。業界レベルを越えていても問題があるとそれを顕在化させる。そのため「作業や物の流れ」をリーンにし小さな問題でも「直ちに見える」ようにする。

(2)次に、困らせる仕込みを盛り込む

 トヨタの生産ラインでは、不良発生時に現場作業者の判断で「生産停止」できる仕組みになっている。そこで現場・現物(現行犯逮捕)で原因把握し、即修復して再開する。「困らなければ知恵は出ない」考えによる。 

強さの源泉3:全階層での明日への取り組み

 トヨタの伝統的な強さが現場にあり、また企業の底力は(営業、設計等も含む)「現場の自律性の高さ」にある事は間違いない(必要条件)。

 しかしトヨタの場合、当然各階層においても、明日のありたい姿へ向けての取り組みを続けている。

 部門レベルは、カンバン方式や自動化生産ライン等のシステムで勝つ。

 経営層は、奥田社長の「何も変えない事が最も悪い」という言葉に象徴されるように、環境に変化し続ける経営、戦略で勝つ取り組みである。

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 長く製造業に居た立場からすると、上記の全ては「言うは易いが機能させるのは容易ではない」。しかしそれを承知で、上記全てを「これがありたい姿」としてトヨタは追求しているのではないかと思う。

 トヨタ方式は突き詰めると「業界平均に甘んじない、そのために智恵を絞らせる」ことかと思う。しかしそれを追求できるのは、(物つくりの前に)「人つくり」、企業文化・企業風土レベルの厚みがあるに違いない。

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